一瞬の光

2004年7月11日 読書
ISBN:4048731912 単行本 白石 一文 角川書店 2000/01 ¥1,890

主人公は、38歳、つまり、僕の年齢とそう変わらない。なのに、大企業の人事課長、経営企画と、社長の懐刀として、上り詰めて行く。学閥だとか、派閥とかに疲れつつ、もう一人の主人公香折と出会い、少しづつ変わっていく。
思わず自分と照らし合わせる。28歳で、いわゆる大企業をやめ、一転して、フリーターとなり、自分で仕事を持つようになり、そして、33歳である会社の福岡営業所の責任者となる。
以来、4年あまり順調といえない成績で、福岡営業所を切り盛りしている・・・・。
この小説で、主人公が、あまりに自分と違う人生に驚くが、結局の所、最終的には、人間として、大切な守るべき者を守りながら生きていくことを決心する主人公に、共感を覚えた。
いずれにしろ、30代後半は、会社員としては、かなり重要なポストを持っているのかもしれない。そういえば、この前、TVで30代の会社員がインタビューに応えていた。その顔を自分と見比べると、自分がいかに苦労してないのか?家庭を持っていないのか?よくわかった。
世間の30代後半の人ってこんなに疲れてるんだ!って妙に納得した。

話は脱線しましたが、この小説は、そんな30代の方に読んでいただきたい。
(作者が福岡県出身ってのも親近感があります)

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